日生中央動画撮影編集サービス

日生中央動画撮影編集サービス
令和元年を4k Photo Movie元年にしましょう。撮り方は、全て画面比16:9の横位置で映画の絵コンテのように写すのがコツです。togajin@gmail.com
ラベル カメラワーク の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル カメラワーク の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2021年1月25日月曜日

伝説のフルマニュアル撮影

 昔、ポプラ並木の歩道で、TVリポーターが、ある程度の距離感からカメラに向かって歩きながらリポートしたいと、ディレクターからの要望に応えました。

それは予想を超えるカメラワークであり、まず、約20m離れたリポーターに超望遠レンズで寄りピントを合わせました。

そして、中指と親指でズームリングに触れ、人差し指はアイリスリング、薬指はフォーカスリングと触れスタンバイしました。

ディレクターの5秒前からのカウントダウンが始まり、リポーターが歩き初めると同時にリポートを開始しました。

ENGカメラマンとして、まず、やることはフォーカス送り(フォローフォーカス)で、そのままのサイズだと極端なアップになってしまうので、少しづつズームアウト(ズームバック)します。

次に、ピーカン(晴れ間)だったので、ポプラの下を通るとフェイスが暗くなり、アイリスを調整します、

これを、3本のポプラ並木を通過するので、3回繰り返します。

そして、カメラの1m 手前で止まり、締めコメントを言い終わります。

この間、ずっと再生モニターを観ていたディレクターの第一声が、「このカメラワークを出来るカメラマンは、東京には、もういない。」と言っていただき、リポーターもOKなので、撮影終了いたしました。

後で聞いた話ですが、ディレクターは安心したのか、新幹線では熟睡して帰社されたそうです。

2020年1月17日金曜日

新体操を知り尽くした熟練のカメラワーク

新体操全国大会で1位の選手がロープを落とした。

それは、手具(pastorelli)を離すタイミングが少し早すぎて、上空で横風にあおられたかのように、

計算している落下位置より、50cm位遠くに落ち足に引っ掛けられなかったのです。

また、下位の選手でも成功しているリボンの軌道を見ると、

まっすぐに上空にあがり、すばやく落下位置に入り、ばっちりキャッチ出来ていました。

この選手達の違いを見比べるにも、

カメラマンが手具と選手の両方を、同時に撮影しているから分かることですね。

2019年4月6日土曜日

バレエのカメラワーク


バレエのカメラワークとは言え、基本は映画理論を理解しておかなければなりません。

その上で、舞台のバレエ撮影では、求められる画面サイズやカメラポジションの制約、音声同録長時間撮影が、映画とは全然、別次元のカメラワークをしなければなりません。

また、ファンに観せるカメラワークと関係者に観せるカメラワークも違います。

なので、ここでは、バレエ関係者が求めるカメラワークであり、プロとしてこういう映像表現をしたら、もっと喜んでいただけるのではないかと研究することが大事です。

【得意とするカメラワーク】

※下記項目で寄って欲しくない方は、事前に言っていただければ寄りません。

1)ルヴェランスの時の上半身サイズにズームイン。

まず、海外のバレエ・ビデオで同じカメラワークを確認しております。

ルヴェランスの時の上半身と言っても、実際はルヴェランス直前が正しいです。

つまり、ヴァリエーションが終わり決めポーズをし、一拍たったあとに上半身サイズにズームインし、

そのままセンターまでフォロー撮影し、 お辞儀を開始するタイミングでズームアウトします。

2)グラン・パ・ド・ドウの中でリフトされた女性ダンサーのタイトショット。

但し、いらなければ寄りません。

当方は、海外のバレエ・ビデオで確認しており、宜しければ演技が成功しているわけですし、最高のリフトの時だけ笑顔の表情を一瞬でも撮らせて頂きたいと思います。

3)エスメラルダのヴァリエーションで最後の決めポーズ。

膝をつきタンバリンを上げますね。

そのタンバリンが画面から切れないよう注意しながらタイトショットで撮ります。

エスメラルダのヴァリエーションは、ダンサーさんの張り切り方も全然違いますね。

私も大好きなヴァリエーションですし、「頑張るぞ!」 と言う気持ちになります。

特に、上手奥でタンバリンにバレエシューズを当てるところは見せ場ですね。

そして、小さすぎず大きすぎずの画面サイズで撮るため特に真剣勝負になります。

 回転する時、手は胸のところなので少しタイトに撮りますが、回転が終わる頃にタンバリンを持った手がまっすぐあがりますね。

その時に画面から切れないようタイミングをはかり少しズームアウト致します。

上手く撮れたときは、本当に幸せな気分になります。

ダンサーさんも同じですね。

4) 舞台を回るマネージュでソロの場合はタイトフォローし、群集の前では背景も分かるルーズフォローで撮り分けております。

5) 常に意味を持たせた画面サイズで、曲や物語に合わせ強弱を付けたカメラワーク。

【レヴェランスのカメラワーク】

 バレエの発表会や公演ではバリエーション後にレヴェランスをしますが、バレエコンクールではしません。

つまり、審査として見ているのは演技であり、演技後の挨拶は必要ないからです。

ということは、演技中はルーズ全身サイズで撮っており、演技後の挨拶は上半身サイズに寄ってもいい。

我が子のアップを見たい親御様にとっても喜ばれるはずですね。

【理想論ではなく現実的なカメラワーク】

 まず、安くないと仕事は来ない。

入札制度だってそうでしょう。

だから、究極の選択はワンマン1台カメラです。

しかし、一般的なニーズは複数カメラです。

1)ワンマン1台カメラ

2)ワンマン2台カメラ(※当方は4台カメラであり大好評中です。)

3)カメラマン2人、2台カメラ

4)カメラマン2人、3台カメラ

 この中で、私が知る多くのシステムは、3)の2人、2台カメラですが、

当方は、現在、ワンマン4台カメラ(メインカメラ1台・サブ固定カメラ3台)で撮影しています。

 そこで、複数カメラの最大の弱点は、リアルタイム色温度調整ができないことです。

なので、「白鳥の湖」などでは青白くなり、酷い時は真っ青になります。

しかし、当方は、カメラワークするメインカメラで必要な時には、リアルタイム色温度調整しているので真っ青にはなりません。

ただ、普通の業者は一台では困難と考え、お客様も不安と考えますので、複数カメラによるマルチカム撮影が標準となりました。

そこで、ただの4台カメラではなく「静」と「動」を組み合わせる究極の4台カメラとしてシステムを構築いたしました。

【スイッチャーが絡むカメラワーク】

 TV局による撮影では、スイッチャーによる切り替えで寄り引きの映像を構成しています。

しかし、先生に聞くと「常に全身サイズを撮って欲しい。」と言われます。

 我々舞台のカメラマンは、クライアントでもある先生のご要望に答えるのが仕事です。

 そんな中でも当方は、そのルールを守りつつ、もっと感動してもらえる映像表現を創意工夫しています。

そこで、ワンカメショーならずっと全身サイズで撮ることが可能ですが、スイッチャーを絡めるとTVと同じになり寄り引きを繰り返すため、常に全身サイズにはなりません。

だからこそ、2台あってもヴァリエーションはワンカメショーになっています。

ですが、バレエは1人だけではないので、寄り引きは絶対必要です。

 そんな中、寄っても全身サイズで、グループではフォーメーションをみせるため全員が映っているサイズになります。

しかし、客観的に見た場合、やはり単調な構成になります。

だからこそ、挨拶の時はせめて海外のバレエ公演動画でもしている上半身サイズを撮ってあげたいのです。

 また、リフトなども全てではありませんが、男性ダンサーの足が止まり持ち上げた最高のリフトシーンこそ、

女性ダンサーのタイトショットを一瞬ですが撮ってあげており、これも海外の動画で確認しております。

こうすることで、先生のご要望のルールは守りつつ映像にメリハリが生まれ、見ごたえのあるバレエ映像となるのです。

 もちろんこれには、カメラが2台あっても、1台がズームイン・アウトをしなければならず、ズームを嫌ったりマニュアルズーム出来ないカメラマンに寄りはありません。

そして、ダンサーのアクティブな演技についていけないため、小さなサイズでフォローしていると、ますます、感動のない映っているだけの映像となってしまいます。

 当方は、プロ中のプロとして、そんいうことを言われないよう常にバレエの映像を研究しています。トガジン/togajin@gmail.com

2019年3月28日木曜日

感情移入したカメラワーク

"感情移入したカメラワーク"で検索しても表示されないが、"感情移入した新体操のカメラワーク"で検索すると、殆どが私のブログだった。

そこには、同業者など一社も表示されない。

先日の演技発表会でも、手すりがフレームに入るので、三脚を一番高くし、私は踏み台に上がって撮影しました。

なので、足は動けないが、曲のリズムと選手の演技に集中し、全身で感情移入しながら撮影しました。

お陰様で、選手のアクティブな演技や何時投げるかも分かりづらい手具の高さと選手を込みにするカメラワークをやり遂げました。

テレビのドキュメンタリーカメラマン時代から、感情移入したカメラワークはお手のもの、今では近くのお客様から、

カメラさんがリズムをとり体をくねらせ撮影していたと言われることもあります。

トガジン/togajin@gmail.com

2019年3月11日月曜日

誰が見てもプロの映像

誰が見ても分かるプロの映像とは、カメラワークをどうしているかで分かります。

例えば、ティルトやパンをロックした固定映像は、フォーカス・構図・適正露出で判断できますが、慣れればアマチュアでも出来ます。

もちろん、被写体を創造するクリエイターがいる場合は、そちらを評価されるだけで、カメラマンは評価の対象になりません。

そこで、カメラマンとして評価されるのはカメラワークです。

それは、三脚のティルトやパンのロックをフリーにし、被写体をどうフォロー撮影しているかであり、

また、複数の被写体がどう空間移動しているかを見極め、常に無駄の無い心地良い画面サイズでフォロー撮影しているかで判断できます。

次に、ズームを嫌がる(させない)スイッチャーによる指示で、カメラの角度や画面サイズの変化によるマルチカム撮影を否定をしませんが、

カメラマンの真の腕の見せ所がありません。

もちろん、タリーランプが消え、直ぐに違う被写体を撮り、直ぐにタリーランプが点くというのはカメラマンのステイタスでもあります。

要は、どのような状況、与えられた撮影条件の中で最高の仕事をすることが誠のプロフェッショナル映像となります。

トガジン/togajin@gmail.com

2019年3月9日土曜日

フリーカメラマンの価値観

ある銀行の社内運動会のビデオ撮影で、100M走を私は、ゴールのポジションより、選手が第1コーナーを曲がるところから、タイトフォローのままピン送りをしながらゴールまでフォロー撮影いたしました。

後日、ビデオ編集ルームで観た社長が、「すごいなぁ。最後までずっとピントが合っている。」と感動していただいたらしい。

ちょっとまって!!

それが出来るからフリーランスビデオカメラマンをしている訳で、ギャラも高くて当然なのです。

そんな中、テレビ業界で揉まれることなく、いきなり街のビデオ業者に就職し、少しの研修でカメラマンに成らせていただいても、

高度なカメラワークが出来る訳がなく、それで、カメラメーカーもオートフォーカスが普及し、今日では、常識になって来た。

そして、社長いわく、「内の社員で、独立しカメラマンとして成功した者はいないんだよ。」と言った。

当然でしょう。

高度な撮影技術を必要としない業界であり、無理な要求もしなければ、優秀なカメラマンには育たないからですね。

トガジン/togajin@gmail.com